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2013/12/15

ジョン・カサヴェテス今夜も我に語りき

《 悠々として、急げ 》


ジョン・カサヴェテス 05
映画を作るときは、全然保守的じゃない。僕は違う。でも映画を編集してるとき、突然「ああ、そうだ。これを映画みたいに見えるようにしたい」と思う。それからひどい悩みを抱え込む。

ジョン・カサヴェテス 11
誰もが勢いにまかせて演じるけれど、ジーナはひたむきで純粋なんだ。映画的かどうかとか、キャメラがどこかとか、見栄えがいいかなんてことは気にしない - ただ本物らしく見えるかどうかだけを気にするんだ。

ジョン・カサヴェテス 13
ぼくは爆発するヘリコプターなんて見たことがないし、誰かの頭を吹っ飛ばしに行く人間なんて見たことがない。なのにどうして、ぼくがそんな映画を作らなきゃいけない?でも、ごく慎ましく自己破壊している人たちは見たことがある。



***


 今夜、寒い夜の六本木へ出かけた。
 コートのポケットに両手を入れ、背中を丸めたまま、近所のY氏と肩を寄せ合って歩いた。人々の発する自分勝手な忙しさにぶつからないように、人混みの中を慎重に通り抜けた。
 街の至る所に休息所はあるのに、そのどこにも自分の居場所はないように思えた。そんなわたしの胸中を知ってか知らずか、Y氏はわたしを介助するように優しく腕をからませ、しっかりした足取りで目当てのライブ会場まで歩き続けた。そしてレッドブルウォッカをそれぞれ1杯飲み、興奮した観衆の中で一緒に音楽を聴きながら、身体を上下と左右に揺らした。
 今から3時間ほど前、日付が昨日から今日にかわる頃、わたしは家に帰ってきた。
 できるだけゆっくりとした動作で分厚いコートを脱ぎ、それをウォークインクローゼットにしまうと、わたしはすぐに風呂に入った。浴槽に張られた生ぬるい湯の中に沈み込み、天井についた水滴の数を数えていると、今夜のライヴの内容をほとんど覚えていないことに気がついてしまった。
 そして風呂からあがり、寝具を整えてから、日記帳に挟んだままにしたジョン・カサヴェテスのメモを読んだ。

 ぼんやりとした不安を抱えていると、感受性は思うように機能しない。それは、雑にとった出汁では美味い味噌汁が作れないということに似ているような気がする。
 カサヴェテスのメモを読み終わり、これを書いている今、わたしの部屋の灯りは暖かい色をしているし、心も暖かさを取り戻しつつある。けれどわたしの足首から先は、凍ったように感触がない。なのでそろそろ布団に入り、灯りを消して、足を暖めようと思う。明日からはまたひとりで歩けるように、それが肝心だ。むしろ、わたしが誰かを先導してあげられるくらい地面を踏み締めて歩こう。


***



ジョン・カサヴェテス 08
僕は曖昧に書く。曖昧な台詞を……。言葉はあるけど、必ずしも結論を出す必要はない。分かるかな?それだけのことなんだ。脚本の中のごくわずかな箇所でしか……、言葉は究極の意味を持たない。



***


▶過去ログ参照
13.7.10 ジョン・カサヴェテスかく語りき 




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